【蔵田亜由美ホームページ】旅するホルン吹き(くらたあゆみ)

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老人ホームや医療機関・各種学校への慰問やコンサートも開催しております。 お気軽にご相談下さい。院内コンサート、クリスマス会、マタニティーコンサート等の各イベント、講演会にコンサートを付随させてなど様々な場面でお楽しみ頂けます。 普段なかなかコンサート会場に足を運べない方に生演奏をお届けし大変好評を頂いています。弦楽器の癒しの音色を皆様の間近にお届け致します。病院や施設では、優しいメロディーや明るい曲調のクラシック曲などが大変人気です。また、日本の歌、童謡なども喜んで頂けます。ご希望の曲があればアレンジすることも可能ですのでお気軽にお問い合わせ下さい。院内コンサート 普段コンサートを聴きに行く事が難しい患者さんのために生の音楽をお届け致します。スローテンポで優しいメロディーの選曲で癒しの音色を奏でます。普段の生活の気分転換に、患者さんやそのご家族にも喜んで頂けます マタニティーコンサート(胎教コンサート)

 クラシックや馴染みのある曲を中心に、お母さんも赤ちゃんも一緒になって安らげるような、優しいメロディーのプログラムをご提案致します。お母さんが心からリラックスをしている時は、お腹の赤ちゃんもとても心地よくしています。マタニティーコンサートでは妊婦さんや赤ちゃんたちがリラックスできる体勢で演奏に耳を傾けたり、気持ちよく眠れるコンサートになっています。

 

*その他にも様々な演奏会に対応しています。曲目も、目的や客層に合わせ選曲致します。

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企業イベント演奏 ホテル、飲食店の集客のお手伝い 展示会、催し物、百貨店でのイベントアルプホルンAlphorn)またはアルペンホルンAlpenhorn)は、金管楽器の一種で、木製円錐管にカップ状のマウスピースを付けて演奏する。スイスなどの山地の住民によって用いられる。

管は天然の木(多くはトウヒ。場合によってはマツ)をくり抜いて作る(現在ではカーボンファイバー製の物も多くなっている)。円錐管になっており、管の大部分は真直ぐだが、よく知られた例では先端が曲がってラッパ状に開口している。以前は楽器の形状に合うように曲がった木を用いたが、現在では分割して製作する。堅い木を用いてマウスピースを作り、これをとりつけると完成である。

アルプホルンは開管楽器の1つである。バルブ機構もスライド機構も音孔もないので、自然倍音列しか出せない。長さに比べ細い管を用いるので、倍音を出すのは容易である。シュヴィーツ州リギ山で作られたアルプホルン(現在ヴィクトリア&アルバート美術館にある)は約2.4 m8 feet)で真直ぐな管を持っている。

有名な「ラン・デ・ヴァシュ」(フランス語Ranz des Vachesドイツ語: Kuhreihen)はスイスの伝統的なアルプホルン用の旋律である。乳牛を連れて高地に行き、チーズを作るときを歌ったものである。ロッシーニはこの旋律をオペラウィリアム・テル」に用いた。ブラームス1交響曲最終楽章の最初に流れる旋律(管弦楽のホルンパートが演奏する)もスイスのリギ山地域で耳にしたアルプホルンの影響を受けているのが明らかである。

スイスのアルプホルンの形状には地域差がある。よくみるスタイルベル(ラッパ状開口部)の直前で曲がるベルナー・オーバーラントのものである。ミヒャエル・プレトリウス  holzerni trummet の名でアルプホルンに言及している(Syntagma Musicum. Wittenberg, 1615-1619)。静岡県の藤枝順心中学校・高等学校には日本で唯一「アルプホルン部」がある。地域行事やテレビ、ラジオへの出演依頼も多い。

アルプホルンはアルプスの酪農業のシンボルであり、16世紀頃から牧場で家畜の世話をする牧童の道具として用いられてきました。牧童はアルプホルンを吹くことで、牛たちを集めたり、移動させたりしていました。アルプホルンの音色はとても大きいですが太く柔らかく、温かみがあります。現代でも牛たちに聴こえるようにアルプホルンを吹くと自然と集まってきます。人間はもちろん、牛たちを和ませたり乳の出を良くしたり、誘導したり、注意を引く効果もあったののでしょう。しかし、無線や電話など通信手段の発達や牧畜方法の変化に伴い、アルプホルンの必要性は失われ、18世紀にはその存在はほとんど忘れられてしまいました。そうした中、スイス・ヨーデル協会(EJVなどを中心としてアルプホルンをスイスの象徴として復興させる取り組みが行われ、現代では国民的楽器として、ソロ、デュオ、トリオ、カルテット、合唱、オーケストラや教会のオルガンの伴奏などに使われるようになりました。アルプホルンの独特な曲線は斜面に生えている木をそのまま使ったものでしたが、現在では切り出された無垢材や、集成材(積層材)とよばれる木材を加工して作られます。いずれにしても制作中および制作後の変形・曲がりの発生を抑えるための工夫が凝らされています。

アルプホルンは道具であった時代から、現代では「楽器」として演奏のしやすさや音色、正確な音程が求められるようになっています。そのため、伝統的な手彫りではなく、工作機械を用いて音響的により正しい楽器へ近づけていくようになりました。

アルプホルンの制作方法

制作方法は工房によって異なりますが、「のみ」やチェーンソーなどを用いて手で掘っていく作り方を続けるところや、カットされた木材をNC(数値制御)の加工機械によって正確に削っていくところがあります。現在市販されているアルプホルンはほとんどがNC工作機械によるものです。

アルプホルンの素材

スイスやドイツで制作されるアルプホルンには、マツ科トウヒ属の常緑針葉樹であるトウヒ(スプルース:Spruce/Fichte)が使われます。また、色や質感の異なる素材として、カバノキ科ハンノキ属の広葉樹アルダー(Erle/Alder)が用いられることもあります。一方、国産のアルプホルンはヒノキやスギで作られています。

アルプホルンの調性

アルプホルンの調性は「GesG♭):変ト」が最も一般的です。スイスではほぼGes調の楽器に統一されています。オーストリアや日本ではそれよりも半音低い「F」調のものも使われています。

日本ではGes調とF調の楽器が混在しており、異なる調性の楽器が一緒に演奏するには、楽器のマウスピース側の一番細い管(3または4番管)を200mm長いものに取り換えるか、マウスピースと楽器の間に約200mmの延長アダプターを繋げてF調に統一する必要があります。この他、レオポルド・モーツァルトの協奏曲では「G」が指定されています。また、日本では北海道でF管よりも半音低い「E」調の楽器が使われていたりします。オーストリアではさらに半音低い「Es」調の楽器もあるようです。 一般的に、長い楽器の方が響きは豊かに、音量も大きくなりますが、全長は伸びるため重量も増加し、持ちにくくなります。今やスイスの国家的楽器となったアルプホルンは、アルプスで牛飼いたちがコミュニケーションのために吹いていた「笛」だった「アルプ(Alp)」とは「農場」という意味。その複数形が「アルペン(Alpen)」で、牛たちが夏を過ごす山の上の牧草地を表す。

アルプホルン(Alphorn)は、その高山牧草地の間で羊飼いや牛飼いの牧夫や牧童がお互いの意思伝達や谷底に住む家族とのコミュニケーションのために編み出した道具だった。アルプホルンは、牛を牧草地から畜舎の搾乳地への呼び戻す合図としても使われていた。

しかし、アルプホルンは、1800年以降、衰退の一途をたどった。高山牧草地(アルプ)で伝統的な手法でチーズ作りをしていた人たちが、山麓の共同酪農場に作業場を移したからだ。アルプホルンの消滅を危惧した当時のベルン州知事のニクラウス・フォン・ミューリネン(Niklaus von Mülinen) は、目をつけた奏者に無償でアルプホルンを配り、奏で方を身につけてもらった。本来の意思伝達ツールとしてのアルプホルンはアルプスから姿を消していったが、1827年に音楽学者のジョゼフ・フェティ(Joseph Fétis) がアルプホルンを「スイスの国家的楽器」と称してからは、スイスを象徴する楽器の一つとして愛される存在になった。

フォークロアや観光業が盛んになると、アルプホルンはスイスのシンボル的存在へと一気に跳躍した。アルプホルンで奏でることのできる旋律は、その長さによって違う。スイスで主流なのは、3.5メートルのFisとGesのアルプホルン。簡単な構造の割にというべきか、だからこそと言うべきか、アルプホルンを演奏するのはなかなか難しい。なぜなら、音の違いを弁なしで奏でなければならないから。今日のアルプホルンは、牛のツノのような、長い円錐形の筒に成形されているが、1930年代までは、山の険しい斜面に生えた、若い、湾曲した松の木がそのまま楽器として使われていた。アルプホルン奏者が所属するスイスのヨーデル協会によると、現在では、スイス内外に約1800人のアルプホルン奏者がいて、その数は増加傾向だという。日本にも奏者がいる。

アルプホルン奏者の出番は、連邦ヨーデルフェストや、毎年ナンダ(Nendaz)で開かられる国際アルプホルンフェスティバルのような、スイスの伝統的なお祭りだ。アルプホルンの音色を実際に聴いてみよう!こちらは伝統的な調べスイスで初めてアルプホルンが記録に登場したのは16世紀半ばのことです。当時は、牧童たちが牛を小屋に呼び集めるため、また搾乳時に牛を落ち着かせるために使われていました。その後、この楽器は各地の谷にいる牧童の間の通信や信仰集会のために欠かせない道具となっていきました。19世紀初頭になって、それまですっかり流行から外れてしまっていたアルプホルン音楽の可能性を再発見したベルニーズアルプスの才能ある演奏者たちのおかげで、アルプホルンは新たな人気を得ることになり、スイスの偉大なシンボルの一つとなったのです。

伝統的な手法に倣って曲がった松の幹で作る場合も近代的な素材で作る場合も、アルプホルンの管を作るには約70時間かけて木材を切削し、厚さ4ミリから7ミリにします。それから締め具で固定し、楽器を安定させるために小さな木製の脚を付け、籐を巻き付けます。現代では、息と音色をうまくコントロールするためにマウスピースが付けられます。他にも日本各地にアルプホルン奏者がいることを忘れてはいけません。北海道から九州まで全国に点在する何十ものクラブや小さな愛好会の中心的組織として、2005年に全国手づくりアルプホルン連盟(AHAHA)が結成され、200名近い会員がいます。連盟のおかげで演奏者たちは簡単に公演情報を連絡し、アルプホルンの製作方法を交換し、地域の催事で協力し合うことができます。また、連盟ではこの山岳地方の楽器を手作りする様々な方法を説明した「アルプホルン作りハンドブック」を発行しています。 

2019年には、スイス・日本両国の人道的活動と協力を称えるために駐日スイス大使館が主催する「人道的活動のためのパートナー」プログラムの枠組みの中で、数十人の日本人アルプホルン奏者たちが記念コンサートを行う予定です。また、TACは2021年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への道におけるスイス大使館の重要なパートナーですから、あなたの地域でも「天使の声」を聴けるかもしれません。

新年会、忘年会、クリスマスパーティー、商業施設、子ども会アルプホルンはアルプスの暮らしから生まれた伝統的な楽器です。遠くまで響き渡るため、かつては牧童たちがコミュニケーションの手段として使っていました。そうした道具としてのアルプホルンは時とともに消えかけていましたが、19世紀にロマン主義が流行し、フォークロア(民間伝承)や観光が脚光をあびた頃、アルプホルンはスイスのシンボルとして復活しました。

同じような長い木製の管楽器は、多くの文化や国に存在します。ユーカリでできたアボリジニのディジュリドゥや木製トランペット、インドの竹笛、アフリカのラッパなどと同様、アルプホルンは古い管楽器のひとつ。510キロ先まで聞こえるといわれ、山岳地の通信手段として使われています。スイスのアルプホルンについて最初に文献に残したのは16世紀の博物学者コンラート・ゲスナーConrad Gesnerでした。一般的に広がりませんでしたが、類似した山の楽器として、短くてまっすぐな木製トランペットで、グラウビュンデン州を中心とした「ティバTiba」と中央スイス地方で使われていた「ビューヘルBüchel」があります。

人間と動物のコミュニケーション

アルプホルンは長い間、山でヤギや牛、羊を飼う牧童たちの道具として用いられてきました。搾乳の時間になると、牧童はアルプ(山の牧草地)で草を食んでいる牛たちを小屋に戻らせるためにアルプホルンを鳴らしました。1754年のある版画を見ると、牧童がアルプホルンを使って、牛を鼓舞してアルプ(山の牧草地)の険しい坂を登らせている様子が良く分かります。

1595年に描かれたエメンタール地方のガラス絵には、牛飼いがアルプホルンで搾乳中の牛をなだめる様子が描かれています。夕暮れ時に吹かれるアルプホルンも芸術作品における伝統的なテーマです。ヨーデルと同様に山で暮らす牧童たちが、自然への畏怖と感謝を示し、夕刻の祈りの代わりにアルプホルンが吹かれていました。中部スイス・ドイツ語圏のカトリック諸州では信者を集めるためにアルプホルンが使われたといわれています。

1800年以降、アルプ(山上の牧草地)でつくられていたチーズが徐々に麓の村でもつくられるようになると、山でのアルプホルンの使用も少なくなり、伝統的な祭りでもその音色を聞くことがなくなりました。しかしその頃、アルピニズム(登山)ブームにより、アルプスでは山岳観光の時代が始まりました。その中心地のひとつ、ベルン州の長であったニクラウス・フォン・ミューリネンNiklaus von Mülinenは、1820年代にアルプホルンを修理し、グリンデルワルトの有能な吹き手に配布し始めます。そこで、観光客向けに演奏するようになり、山の伝達手段としての機能を失っていたアルプホルンが、スイスを象徴する伝統の楽器として復活したのです。

木製の金管楽器

アルプホルンの音階はその長さによって決まります。スイスではファ♯からソ♭までの音が出る長さ3.5メートルのものが主流。その単純な造りにもかかわらず(その単純な造りのせいで)、演奏するのが難しい楽器です。というのも、他の管楽器が時を経て技術的に発展し、フィンガーホールやバルブなどを備えるようになったのに対して、アルプホルンは今日に至るまで原初の形を維持しているからです。木製ではありますが、演奏者の唇の振動によって発音するため金管楽器のひとつに数えられます。しかし、その比類のない音色は、金管楽器の豊かさと木管楽器の柔らかさを兼ね備えています。


アルプホルン独特のファの音

かつては原料となる木の長さがそのアルプホルンのピッチ(基音)の高さを決定していました。今日では規定の寸法でつくり決まった調性を再現し、ほかの楽器やアルプホルンと一緒に演奏することが可能になりました。ピアノなどの平均律では1オクターブは12等分され、隣り合う音は半音ずつ上下します。しかし、アルプホルンでは4オクターブ目からしか半音を出すことができません。また、アルプホルンの音のうち3つの音は平均律には存在しません。7番目の自然音は高めのシ、11番目はファとファ♯の間の音、13番目はラ♭よりも少しだけ高めの音。これが有名なアルプホルンのファの音です。

アルプホルンの製法

16世紀から20世紀の間に、使用法や演奏などアルプホルンの伝統は変化しましたが、楽器の形はほとんど変わっていません。長い円錐形で、先端が牛の角のように曲がっています。1930年代まで、アルプホルンは険しい山地で育ち、自然に曲がって伸びた若いマツの木を使って作られていました。このアルプスの木はゆっくりと成長するため、年輪がつまっているのが特徴。幹を縦方向に二分割し、中身をくりぬいてから、両方を合わせて形にしていました。現在では、モミやマツのようなマツ属のほかにも、トネリコ属のような落葉樹やさまざまな木材がアルプホルンの材料として使用されます。カーボン製のアルプホルンもあります。

材料だけでなく製作技術も変化しました。かつてのように大きな1つのピースではなく、個々のパーツ(ハンドチューブ、センターチューブ、テールチューブ、ベル)を組み合わせて接着して形にします。どちらの方法でも、木をくり抜く、接合するので、かかる手間と時間はほぼ同じ。木の厚みを4-7mmにするために、70時間以上の作業が必要です。くり抜いて組み合わせたピースをリングでまとめます。アルプホルンを安定させる小さな支持脚・台をつけて、角を籐で覆います。昔は麻紐や金属、骨、桜や樺の皮を使っていました。約100年ほど前からマウスピースがつけられるようになり、音階と音色をより簡単にコントロールできるようになりました。

楽器としてのアルプホルン

スイス・ヨーデル協会 Schweizer Jodlerverband には、スイスと世界各国で活躍する約1800人のアルプホルン奏者が会員としており、その数は年々増加しています。アルプホルンはスイスのアルプス祭り、ヨーデル祭りなどの花形です。毎年、ヴァレーアルプスのナンダNendazでは、国際アルプホルン・フェスティバルAlphornfestival in Nendazも開催されています。また、レオポルト・モーツァルト「アルプホルンと弦楽のための田園風シンフォニア」、ゲオルク・ドルシェツキー「農民楽器のパルティア」などのクラシック音楽やジャズ、実験的な現代音楽にも使われています。 


3/2(土) 福岡県北九州市 保育園

3/13(水) 山口県岩国市 高齢者講座

3/17(日) 山口県防府市 オカリナ演奏会 ゲスト出演

3/26(火) 山口県上関町 保育園

3/30(土) 山口県平生町 沼八幡宮大祭 奉納演奏